MODx Evolution 1.0.3 日本語版Revision2をリリースしました
2010年6月1日 00時00分 shortlink:http://modx.jp/?id=782
毎月定例の日本語版のリビジョンアップを1.0.3J-r2としてリリースします。本家SVNの最新リビジョン6943までの更新を取り込み済みです。
【注意1】 AjaxSearch の出力仕様やパラメータが各部変更されています。すでにAjaxSearchを運用している場合はご注意ください。詳細についてはサポートフォーラム及び同梱のドキュメント、サンプルコンテンツなどを参考にしてください。
【注意2】 ヘルプに誤字があります。そのままコピペすると動かないので注意してください。(リリース後に分かりました)
スニペットコールの例示として [[Wayfinder&startId=0&hideSubMenus=true]] と記述していますが、
正しくは [[Wayfinder?startId=0&hideSubMenus=true]] です。
http://code.google.com/p/modx-ja/modx-1.0.3J-r2.zip
▲ダウンロードはこちらから。
今回のバージョンでは、MySQL4.0環境でのアップデートができるようになっています。新規インストールに関してはもともと問題ありません。
http://code.google.com/p/modx-ja/update-modx-1.0.3J-r2.zip
▲今回よりコアのみのアップデータ(0.9.6.2以降が対象)を提供します。上記からどうぞ。managerフォルダをそのまま上書きし、管理画面にログインしてください。
コアのみのアップデートの場合、理論的にはデータベースのバックアップをとる必要はありませんが、念のためにバックアップをおすすめします。もしアップデートで不具合が生じた場合は、元のバージョンのmanagerフォルダを上書きし直せば元に戻ります。
(※転送時のファイル破損の報告が時々あります。元に戻す前に同フォルダを再転送してみることをおすすめします)
また、今回のバージョンにはセキュリティ対応が2件含まれています。そのうち1件は、管理者が意図しない出力(管理画面内で)を強要されるSQLインジェクションの脆弱性として、別途、公式にアナウンスするかもしれませんが、機密データを勝手に引き出したり重要なデータを書き換えられることはありません。
セキュリティ対応(本家開発)
- [#MODX-1964] WebLoginスニペットのブルートフォース攻撃防御機能が動作してなかったため修正(Phizeさん報告)
- [#MODX-2009] 管理画面のindex.phpがactionパラメータ($_GET['a'])の値に対して一般的な無害化処理を行なっていなかったため修正。
不具合対応(本家開発)
- [#MODX-1865] 1.02から1.03にアップデートする際、mySQL STRICTモードだとエラーが出ていたため修正
- [#MODX-1883] WebLoginSideBar chunk "forget" typo(※日本語版は関係ありません)
- [#MODX-1880] サイトツリーペインに余分なシングルクォートが混入していたため修正(日本語版では1.0.1から対応)
- [#MODX-1878] 管理画面で用いる「_tx_.gif」画像のパスが間違っていたため修正
- [#MODX-1896] ログインしていない時にlogEventメソッドが正しく機能していなかったため修正
- [#MODX-1900] 検索画面で用いる画像のパスが間違っているため修正
- [#MODX-1905] 画像のパスの間違いや非xhtmlな記述を管理画面全体に渡って修正
- [#MODX-1884] breadcrumbsスニペットのバグを修正
- [#MODX-1833] 複数選択型リストボックスのテンプレート変数で、選択肢が重複して表示されるバグを修正
- [#MODX-1920] Dittoスニペットのserver time offsetのバグを修正
- [#MODX-1925] WebLoginスニペットがメールで送信するログイン用URLのバグを修正。(よりシンプルなURLになった)
- [#MODX-1926] Cache SyncクラスのtokenizationメソッドがPHPの環境によっては正しく機能していなかったため修正
- [#MODX-1893] $modx->regClientHTMLBlockメソッドの出力が正しくキャッシュされてなかったため修正
- [#MODX-1814] QuickManagerのmcc.class.phpにイレギュラーなマルチバイトキャラクターが混入していたため修正
- [#MODX-1003] 「font: Icon;」などの指定のため一部の画面のフォントサイズがChromeで大きく表示されていたのを修正(日本語版では1.0.1から対応)
- [#MODX-1874] Minor error in dbapi and debug
- [#MODX-1487] インストールの手順によってはDBプリフィックス設定の入力欄が表示されなくなっていたため修正
- [#MODX-1882] WebLoginスニペットのグループ名処理が不安定だったため改善
- [#MODX-1510] 「ロックの解除」権限をロール設定画面に追加
- [#MODX-1881] ManagerManagerプラグインがPHP5.2.3以前で正常に機能していなかったため修正(日本語版では1.0.3r1から対応)
- [#MODX-1938] バックアップマネージャーで取得されるファイルが、キャッシュの問題でIEではタイミングによっては正しく取得できないことがあるため修正
- [#MODX-1954] 管理画面の警告の表示対象(Administratorのみか全メンバーか)を設定する項目をグローバル設定に追加
- [#MODX-1958] テンプレート変数編集画面で用いるimgタグの誤りを修正(日本語版では1.0.0から対応)
- [#MODX-1959] ファイルブラウザから呼び出す画像エディタのE_DEPRECATEDエラーの出力を抑制
- [#MODX-1960] ファイルブラウザから呼び出す画像エディタが検出する対象画像のパスの誤りを修正
- [#MODX-1962] ManagerManagerプラグインのE_DEPRECATEDエラーの出力を抑制
- [#MODX-1963] DocManagerモジュールでサイトツリーをソートした後に表示されることがあるアラートの問題を修正
- [#MODX-1947] and [#MODX-1956] $modx->getDocumentObject()メソッドが正しく機能してなかったため修正
- [#MODX-1927] Manager Log fails to display when there are too many log entries(イベントログの肥大に関する問題。内容が重複するログを取得しないようにした)
改善・機能アップなど(本家開発)
- [#MODX-1458] サイトツリーのリソース名をクリックした時の挙動をグローバル設定で任意に選べるようにした
- [#MODX-1955] インストーラが生成するファイルブラウザまわりのパス(rb_base_dir・filemanager_path)の取得及び設定処理を改善
- [#MODX-1957] 言語ファイルをアップデート
- [#MODX-1929] レポート→システム情報のphpinfo()のスタイルを改善(日本語版では1.0.0から対応)
- [#MODX-1931] モジュール設定画面のデザインを改善(日本語版では1.0.0から対応)
- [#MODX-1932] テンプレート変数の並べ替え画面のデザインを改善(日本語版では1.0.3r1から対応)
- [#MODX-1935] grid出力のデザインを改善(日本語版では1.0.1から対応)
- [#MODX-1888] 最後にクリックしたタブを記憶するかどうかをグローバル設定に項目追加
- [#MODX-1977] 管理画面のプレビュー機能から開くページのURLをフレンドリーURLで(フレンドリーURL設定が有効な時)
- [#MODX-1906] 複製ボタンをリソース編集画面に設置
- [#MODX-1990] TransAliasプラグインの置換テーブルを改善 [#ADDON-152](※日本語環境では関係ありません)
日本語版としての改善・不具合対応
- インストーラのアップデートエンジンをMySQL4.0系に対応
- managerフォルダの上書きのみでシステムアップデートまたはダウングレードできるように改善
- アップデート時に上書きされるデータについてインストーラに注記を加える(※同じ名前のエレメントはもともと上書きされる仕様になっています。mm_rulesなどをカスタマイズしている場合は要注意)
- ファイルブラウザのtitleタグが「FCKeditor - Resources Browser」になっているため「File Browser」に変更
- バックアップマネージャーで取得されるファイルのファイル名の日付表現をYYYY-mm-dd形式にする
- インポート機能を大幅に機能強化、及び不具合修正
- ヘルプを改善
- ログイン画面・ダッシュボード・ヘルプの既定値をコア側に持たせる
- ユーザ作成時、自分でパスワードを指定する場合は次画面でパスワードを再表示しない
- 言語ファイルをアップデート
- バックアップマネージャーの「DROP文を生成する」をデフォルトでオンにする
- ログイン画面のデザインを微調整
- TinyMCEを3.3.6にアップデート
- インストーラで使用する画像を軽量化
- アップデート時に必要なグローバル設定のデフォルト値をインストーラだけでなくコア側にも持たせる
- アップデート時の初期言語をJapaneseに
- config.inc.phpに混入する00A0空白文字を削除(新規インストールで有効。削除しなくても問題はないと思われる)
- インストールデータを本家版・日本語版それぞれに分離
- .htaccessに詳細なコメントを追記
- 最新版OperaでTinyMCEをフルスクリーン化するとブラウザごとクラッシュするのを修正(TinyMCEではなくManagerManagerの問題)
▲インポート機能を機能強化
インポート機能を大幅に強化しました。通常はテンプレートがあることを前提にbody要素のみインポートしますが、MODxはテンプレートを用意せずにリソースをそのまま出力することもできるので、htmlファイルをまるごと取り込むモードを追加しました。このモードでインポートしたリソースをTinyMCEなどのWYSIWYGエディタで開くとデータが書き換わることがあるため、まるごと取り込んだリソースの「リッチテキストで編集」プロパティを当機能は自動的にオフにします。
また、ShiftJISやEUC-JPなどで作られたページは自動的にUTF-8に変換します。metaタグのcontent/charset属性も書き換えます。
想定どおりの取り込みにならなかった時に何度でも試せるように、リソースを全て初期化することができます。リソースIDも1から始まるようリセットされます。
その他、いくつかのバグを修正しました。これで完全というわけではありませんが、より少ない作業量で既存サイトをCMS化できるようになりました。
▲TinyMCEのダイアログのポップアップ方式を変更
同梱TinyMCEのポップアップダイアログの開き方を変更しました。動作が多少軽くなります。
サポート
http://forum.modx.jp/viewforum.php?f=61
上記でサポートを受け付けます。不具合や改善要望などがあれば上記でご連絡ください。フォーラムで相談しにくい内容は問い合わせフォームを利用してください。サポート対応はMODxの改善につながりますので、開発している私達にもメリットがあります。対応できる時間が限られていることもありますが、遠慮なく相談してください。
アップデートの手順
https://modx.jp/news/evolution/20131234.html
解説ページをまだ用意していないため、上記を参照してください。アップデートを始める前に必ずデータベースのバックアップをとりましょう。
既知の障害情報
http://forum.modx.jp/viewtopic.php?f=61&t=270&start=10#p2052
こちらをご覧ください。
次回リリースについて
次回のリビジョンアップは7月1日(木曜日)を予定しています。今回の改修はブログ型コンテンツの実装を目標としています。