MODX Evolution 1.1.0J をリリースしました
2024年8月4日 10時00分 shortlink:http://modx.jp/?id=1072
MODX Evolution 1.1.0Jをリリースしました。今回のアップデートでは、約500件のコミットを通じて多くの新機能の追加とバグ修正が施され、特にutf8mb4
とMySQL8への対応を実現しました。PHPについては5.5~7.4対応としていますが、次のバージョンではPHP8への完全対応を目指してシステム内部の整理を図ります。
ダウンロード
https://modx.jp/download/download_evo.html
上記からダウンロードしてください。
注意
今回のアップデートでは既存データのコレーション変換を行います。既存サイトをアップデートする際はDBのバックアップを保存することをおすすめします。
新機能
- 管理画面リソースツリーの表示順設定を追加: グローバル設定に「リソースツリーの並び順」という項目を追加。管理画面左側のリソースツリーのデフォルトの並び順を設定可能に。
- 管理画面リソース一覧の表示順設定を追加: グローバル設定に「リソース一覧の並び順」という項目を追加。管理画面リソース一覧のデフォルトの並び順を設定可能に。
- フィールド継承機能の追加: @inheritルールを導入し、親リソースの属性を継承することが可能に。例えば [*pagetitle@inherit*]と記述すると、親リソースのページタイトルが表示されます。
改善
- MySQL8に対応: MySQL8に対応しました。
- エクスポート機能の拡張: サイトが非公開設定でもHTMLエクスポートが可能に。
- ファイルマネージャーのUI改善: 従来のテキストエリアから、シンプルな表示専用デザインへと変更。
- DocManagerのUI向上: コンテナ設定のリソースをフォルダアイコンに変更。
- キャッシュファイルの増加を抑制: utm_sourceなどのマーケティング用パラメータを持つURLでリクエストを受けると、その数だけキャッシュファイルが増加する問題がありましたが、これを解決。
変更点
- DBのコレーション変更: データベースのコレーションを utf8mb4_general_ciに変更し、特殊文字や絵文字のサポートを強化。既存のデータはアップデート時に自動的に変換されます。
- キャッシュディレクトリの再配置: キャッシュディレクトリをassets/からtemp/に移動し、システム構成の整理を図りました。
修正
- 一般的なバグ修正: 各種メソッドの最適化やエラーハンドリングの改善など、広範囲にわたる修正を実施。
- 特定機能のバグ修正: index-ajax.php利用時のエラーの修正、管理画面ハンドリングに用いるstopWork()のJavaScriptエラーの修正など。
廃止
- 古い機能の削除: PHP5.3・PHP5.4対応の処理、PHPセーフモードサポートを廃止しました。
- エクスポート機能のダイレクトパースモードを廃止: 100ページ程度の小規模サイトを高速にエクスポートするダイレクトパース設定を廃止しました。処理をシンプルに整理し、さらに高速な処理を実現するための準備となります。
開発者向けの新機能と改善
- 設定とセキュリティの強化: evo()->saveConfig(), evo()->setConfig()の導入により、設定の柔軟性が向上。
- 開発環境の整備: .gitignoreの更新や.editorconfigの導入により、開発効率の向上をサポート。
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