MODx Evolution 1.0.1リリース
2009年10月24日 00時12分 shortlink:http://modx.jp/?id=140
※1.0.2日本語版がリリースされました。
10月23日、MODx Evolution 1.0.1がリリースされました。本家版・日本語版同日リリースです。
http://code.google.com/p/modx-ja/downloads/detail?name=modx-1.0.1J.zip
日本語版ダウンロードはこちら。
http://modxcms.com/download.html
本家版はこちらです。
http://modxcms.com/forums/index.php/topic,41288.0.html
本家開発チームによるリリース文はこちら。脆弱性対応・同梱プラグインの新規追加(ManagerManager)・同梱プラグインのアップデート・インストーラの改善・管理画面及び言語ファイルの最適化などが主な更新内容となっています。管理画面操作においては日本チームの提案によりワンクリックで編集画面を開くことができるようになっており、操作性が向上しました。
ログイン画面のデザインが少し変わりました。また、不要なスクロールバーなどが表示されないようになっています。
インストーラが改善されました。従来はアドオンの組み込み情報をインストール用のsqlスクリプトに直接記述してましたが、今回より組み込み情報の記述がルール化され、インストーラはルールに則って記述された組み込み情報を読み取ってインストールするようになりました。この記述ルールはphpDocumentorのコメント記述ルールに則っています。このインストールエンジンが管理画面に採用されるとアドオンのインストールが手軽になるかもしれません。
METAタグのタブが非表示になりました。機能が廃止されたわけではなく、グローバル設定でタブ表示のオン・オフを切り換えることができます。新規インストール時はデフォルトでオフになりました。
コア標準のMETAタグ管理機能の代わりを務めるのが、今回の1.0.1より同梱されることになったManagerManagerが持つタグ入力支援機能です。上記画像のように、簡単なクリック操作で手軽にタグを追加できるようになっています。ManagerManagerには他にもさまざまな投稿画面カスタマイズ機能があります。
ManagerManagerのshowimagetvウィジェットを用いると、上記のようにimageタイプのテンプレート変数のイメージをプレビューします。これまでは同梱のShow Image TVsプラグインが同等の機能を提供していましたが、ManagerManagerのshowimagetvウィジェットでは、プレビュー画像をクリックしてファイルブラウザを開くことができるため、さらに便利です。
同じくManagerManagerの機能により、リソース新規作成時の公開開始日時のデフォルト値をあらかじめ入力させておくことができます。ManagerManagerの設定は「mm_demo_rules」という名前のチャンクに記述されているので、参考にしてみるとよいでしょう。
1.0.0より同梱されるようになったTransAliasプラグインを日本語に対応させました。さすがに漢字は無理ですが、ひらがな・カタカナ程度であれば無難にローマ字に変換できます。漢字が混じる場合は漢字の部分だけを「xx」に変換します。
プリセットで2つのロールが追加されました。
通常のリソース(旧ドキュメント)とウェブリンクを「リソースタイプ」という分類でまとめました。相互に変更できます。
今回より、管理画面のリファラチェック設定がデフォルトでオンになりました。これにより管理画面が持つ脆弱性を多少軽減できます。リファラチェック設定をオンにすることで管理画面を開くことができなくなるケースがあるかもしれませんが、その場合はお使いのパソコンのセキュリティソフトの設定を見直すか、他のパソコンからアクセスを試みるとよいでしょう。うまくいかない場合はお気軽にフォーラムでご相談ください。基本的にどんなCMSでも、こまめなログアウトと強固なパスワードが安全運用のコツと言えると思います。
この部分の設定がデフォルトで「はい」になりました。
日本語版独自の改修として、IE6に対応しました。また、DocManager操作との相性を考慮しIE8の互換レンダリングモードを無効にしました。互換ビューボタンが表示されないので、誤ってクリックしてしまうこともありません。
その他、詳細なアップデート内容は以下のとおりです。
不具合対応
- CSRF脆弱性
- ページ移動後、キャンセルボタンを選択した際に適切なリダイレクトがされない
- テンプレート変数を編集時、キャンセルボタンの位置がおかしい
- モジュール編集時のキャンセルボタンのキャンセルボタンの挙動
- キーワード削除時に警告が出ない
- コアファイル終端の「?>」に由来する不具合
- サーバー設定の状況によって発生するsave_user.processor.php上の不具合
- ファイルマネージャーのダウンロードパスの問題
- 管理者がリソース削除権限を持たない場合のJavaScriptエラー
- IE6での編集画面の崩れ
- 管理ログ上の検索ログがおかしい
- 新規ユーザー作成後のメール送信時に起こる「致命的なエラー」メッセージの発生
- アップグレードインストール時の、エレメントやプラグインの名前修正箇所の表示
- スニペットやモジュール編集後の実行の制限
- 新規インストール時のリファラチェック設定をデフォルトでオンに
- パスワード忘れリマインダーの処理を見直し
- qm.inc.phpの修正
- キャッシュの問題
- エイリアス正規化の不具合
- デモコンテンツに設定された各種エレメントのカテゴリ設定修正
- ウェブリンク新規生成時の問題
- アップグレード時にエレメントのカテゴリがリセットされる問題
改善
- ウェブリンクをリソース(旧ドキュメント)に変換可能(逆も可能)
- ツリーメニュークリック時の挙動を改善。ワンクリックで編集画面を開く
- バージョン情報が複数パターン設定されていた問題
- ログイン画面のデザイン改善
- インストーラの改善
- 管理画面でのMETAタグ管理タブを非表示(グローバル設定で復活可能)
- リファラチェック設定がオフの場合に警告表示(任意に警告をオフにできる)
- 従来はSQL直書きだったインストール時のアドオン組み込みをルール化
- キャッシュファイル内にコメント文字列が混入する箇所を改善
- デモコンテンツの分類
- QuickManagerのユーザビリティ改善のためのスタイル修正
- スペイン語の翻訳ミス修正とUTF-8変換時のラベル修正(本家版)
- デンマーク語の言語ファイル追加(本家版)
- スウェーデン語言語ファイル追加(本家版)
- チェコ語の言語ファイル追加(本家版)
その他のタスク
- 不要なプレビューボタンを削除
- 言語ファイルをアップデート
- Manager Managerのデモコンテンツ(編集画面カスタマイズ)の設定
- 全言語ファイルの誤記修正および新規エントリー追加
- インストーラを改良
- ManagerManager0.3.5を同梱
- QuickManager最新版
- AjaxSearch最新版
- TransAlias最新版
これらの改善には日本チームからの提案も多数反映されています。コードそのものを私達が書いているケースもあります。あなたも開発に参加してみませんか? 興味ある方はいつでも気軽にフォーラムへどうぞ。ちょうどこれから、modx Revolution 2.0 の日本語対応を始めるところです。