2012年 一年を振り返って
最終更新日:2012年12月31日 shortlink:http://modx.jp/?id=872
たまーに記事を書いてるyasuです!
昨年の総括(http://modx.jp/news/143.html)を書かれたkmikageさんも12月31日出展のコミケで忙しいようなので、今年の総括は急きょ担当することになりました。地味に協力者が増えているmodx.jpです。
つたない文章で、はたして今年の総括にふさわしい内容となるか心配ですが、この記事を書いている今日は12月21日…
そう!マヤ暦が終わるとのことで人類終了が騒がれている日なのです!!
誰も読まないかもしれませんが、精一杯、地球最後の記録を…、いやmodxの総括を書かせていただきます。
今までいろいろとお世話になりました。さらば地球よ
(むしろ、マリとかカオル君とか…ぼそぼそ ツインテールでメガネっていいですよね。 by kmikage)
2012年を振り返って
2月25日 第2回MODX CMS勉強会「麦乃大学」を開催しました。
・・・・・。
すみません、主催が遅刻しました!!!
マイクロソフト社31Fのセミナールームをお借りし、MODXを使ったウェブサイト作成法や、WebMatrixを使ったサイトのデプロイ方法をレクチャーしました。。。
2012年3月16日 オープンソースカンファレンス 2012 Tokyo/Springに参加
MODXに関する展示、および既存サイトのMODX化というタイトルで、soushiさんが登壇しました。OSCにクラウディア・窓辺様が降り立った貴重な日でもあります。ざわざわしました。
2012年3月9日 MODX Evolution 1.0.6をリリース
本家版のバージョンアップを受けて、14ヶ月ぶりに1.0.5からバージョン更新を行ないました。実は本家では、この直後から少しモメます。RevolutionはEvolutionの代わりとしては動作が重いし仕組みが複雑過ぎると不満を感じているユーザが多く、今回の1.0.6が1.0.5からあまり代わり映えしなかったことがきっかけで、それまで隠れていた不満が噴出しました。それからいろいろあって、その後ClipperCMSという正式(?)なフォークが生まれました。
本家開発チームは柔和な姿勢で対応に臨み、Evolutionの復活を望む声に対応する形で2013年度中のMODX3のリリースを華々しく宣言しています。Revolutionがベースになりますが、Evolutionのよさを積極的に取り入れることになります。
1.0.6のリリースは、今後のMODXの進化を占う上で意味深いリリースとなりました。
◆1.0.6系の主な特徴(~r4)
- 管理画面をカスタマイズしやすくするための仕様変更
- キャッシュの改善により業界最軽量レベルのメモリ消費を実現。一日あたり100万アクセス以上のメジャーなコンテンツでも基本的な設定変更だけで安定運用できます。
- HTMLコメントに埋め込む形で記述することで、オーサリングツールとの相性をさらに向上。Dreamweaverで作ったテンプレートファイルをMODXで使うために、動的出力部分をスニペットコールに書き直したりする必要がなくなりました。そのままコピー・ペーストで使えます。
- チャンクの公開・非公開機能を追加。地味な改善ですが、用途が広がりました。それまでページ単位でしか公開・非公開をコントロールできなかったMODXが、ページ内の任意のブロック単位で公開・非公開をコントロールできるようになりました。
◆1.0.6系の主な特徴(r5~) ※変化大
1.0.6R5以降の変化は大きいものとなりました。PHP4をサポートしなくなったこと・キャッシュ機構の変更により複数のプラグインが動作しなくなったこと・assetsディレクトリの構成変更などが大きいです。その代わり、パフォーマンスを大幅に向上させつつ不具合が発生するポイントを激減させることができました。1.0.6Jr5以降で正常に動かない古いプラグインは、やはりそれなりに問題のある処理を行なっています。早めのコンバートをおすすめします。
- PHP4のサポートを終了。PHP4に対応するには、別々の処理を書く必要があるためバグが発生する可能性が高くなります。PHP4自体も、セキュリティ上の懸念によりPHP5へのアップデートを(必須と言ってもいいくらいの勢いで)推奨されています。
- ページ数が1万ページを超える大規模サイトに対応するためにキャッシュ機構を改善。大幅な改善のため、当バージョンでは既存のプラグインがいくつか動作しなくなっており、アップデートパッチをリリースしました。各プラグインをアップデートして多少の調整を加えることで今までどおり問題なく動作するという報告もありますので、ぜひ対応をおすすめします。
- PHxプラグインの機能をコアに内蔵。単純に便利にすることが目的ではなく、もともとPHxプラグインの処理の実態が本体動作の処理を横取りする形で無理に実装されていたため、本体側で処理を巻き取る必然性がありました。if分岐などまだ完全に対応できてない部分が残っていますが、解決を予定しています。
- アップロード画像を自動リサイズする機能を追加
- サイト運営の効率化などの理由からディレクトリ構成の変更(http://forum.modx.jp/viewtopic.php?f=34&t=803)
拡張機能とコンテンツファイルが同一のディレクトリで管理されることは、長期的に考えると非常に危険と考えました。メジャーなプラグインの作者でも、この問題を認識できていないことがあります。 - 安定利用を図るために、管理画面内のMooTools実装をjQueryへ変更開始。MooToolsも悪くないのですが、開発ノウハウが限られます。安定してロードマップに添った改善を続けているjQueryを正式に採用することにしました。
2012年4月4日 MODX Revolution 2.2.1-pl-ja をリリースしました
MODX Revolution2.2系をリリースしました。本年は2.2.1-pl-jaから2.2.6-pl-jaまでリリースしています。
2012年5月22日 カゴヤ・ジャパン社の「EasyCGI」でMODX Evolution 1.0.6Jの提供が開始
MODX公式サイトのサーバー提供にご協力していただいている、「カゴヤ・ジャパン」社の「EasyCGI」(インストール支援機能)においてMODX Evolution 1.0.6Jの提供が開始されました。FTP操作不要でブラウザひとつでMODX Evolution 1.0.6Jを手軽にインストールできます。
2012年6月25日 MODX Evolution 1.0.6J-r3~1.0.5J-r10 の脆弱性修正パッチをリリース
MODX Evolution 1.0.6J-r3~1.0.5J-r10において、認証機能の脆弱性修正パッチをリリースしました。
2012年7月10日 MODXユーザの為のコワーキングイベント「麦乃大学~番外編~」を開催
麦乃大学はじまって初の番外編イベント。「MODXユーザのためのコワーキングイベント」を開催しました。一軒家をまるごと借り切って、「普段できないことをみんなでやっちゃいましょう!」という趣旨でした。
実際は、遠方からお越しのゲストさんのトラブルシュートが中心で、とても濃い内容となりました。
尚、お昼は自作のピザ生地を使ってピザをたくさん焼きました。居心地のいい空間で、またピザを焼きましょう。
2012年8月11日 Evolution 1.0.6J-r5対応の各種アップデータを配布
MODX Evolution 1.0.6J-r5で、ディレクトリ構成の変更とキャッシュ仕様を変更したため、プラグインなど対応する各種アップデータを配布しました。
2012年9月7日 オープンソースカンファレンス 2012 Tokyo/Fallに出展しました
主にMODXの展示ですが、この回ではセミナーとして、MODXとWindows Azureの連携についてセミナーを行いました。
https://modxcloud.com/
この頃に、MODX本家開発チームはCloudサービスを本格的に立ち上げます。本家チームが現在最も力を入れているのはCMS本体の開発ではなくCloudサービスのビジネス展開。日本チームからも積極的に紹介したいところですが、操作メニューが英語である点・支払いがドル建てである点(しかも少し高い・・・)が日本のユーザには障壁になると思われるため、機会を改めて紹介します。
2012年11月29日 CMS比較セミナー「CMSインサイド」にてMODXを紹介しました
「OSSコンソーシアム CMSビジネス部会」が運営する、CMSの機能を徹底比較するセミナーでMODXを紹介しました。
安定のkmikageと、デベロッパーyamaによる150分の超ロングセミナー。スライド数は240枚を超えました。
今まで語られることの少なかった、MODXの使い方や歴史などについて、広く深くプレゼンされました。
2012年11月28日 MODX Evolution 1.0.6J-r1以前における脆弱性修正パッチをリリース
MODX Evolution 1.0.6J-r1以前(0.9.xを含む)で、認証プラグインにおける脆弱性修正パッチをリリースしました。原因は、単純なTYPO。日本語版の修正案(TYPOを直すだけですが)が本家版でも採用されています。
2012年12月5日 MODX Evolution 1.0.7Jをリリースしました
本家版の脆弱性対応に合わせてMODX Evolution 1.0.7Jをリリースしました。日本語版では5月リリースの1.0.6J-r2で修正済みでしたが、不具合修正と機能改善を施しています。
差異は少なく、本家版の1.0.6と1.0.7は実質的に一行しか違いません。
MODX Japanは、年末の12/29~31日に東京ビッグサイトで開催される、コミックマーケット83に出展しました。
従来の丁寧さを一旦捨て、一旦応用部分を実用的に解説した一冊「一歩先ゆく簡単ホームページ WINTER 2012」を頒布しました。
2012年12月31日 MODX Evolution 1.0.7J-r1をリリース
予定では21日にリリースすることになっていましたが、遅れました。もし不具合があると管理画面にアクセスできなくなります。気付いたことがあれば、問い合わせフォームやフォーラムを通じて連絡いただければ対応いたします。
今回のバージョンでは、パスワード情報の保存方法を改善しました。これまでの保存方法では、バックアップデータの盗難などにより万が一データベースの情報が漏洩した場合、解読される可能性があります。パスワードが解読されると、さらに被害が拡大します。高度な難読化処理を施し、解読されにくいようにしました。