MODX Evolution 1.0.7J-r1をリリースしました

2012年12月31日 11時00分 shortlink:http://modx.jp/?id=875

パスワード文字列の管理方法を改善。バックアップデータの盗難などにより万が一データが漏洩しても解読されにくくなりました。新機能としては、ManagerManagerのアップデートにより、単一フィールドに複数の値をインプットできるようになりました。

注意事項

パスワードの管理方法の変更について

今回のバージョンでは、パスワード情報の格納方法を変更しています。不具合がないように念入りにテストを行なっていますが、もし問題があった場合はログインできない可能性があります。気付いた点があればご連絡ください。

新オプション「ディレクトリ表現」とSEO Strict URLsについて

グローバル設定に新オプション「ディレクトリ表現」を追加しました。SEO Strict Urlsをインストールしている場合は末尾のスラッシュが余分に追加されますので、当オプションを無効にするか、SEO Strict Urls側の設定を変更する必要があります。本体の処理のほうが負荷を低く抑えることができますので、SEO Strict Urls側の設定を変更することをおすすめします。

アップデートの手順

http://modx.jp/docs/update.html

上記を参照してください。

変更内容

新機能・新しい仕様

不具合修正

変更

技術解説

従来のMODX Evolutionのパスワード管理方法

入力されたパスワードをmd5関数でハッシュ化し、データベースに保存します。データベース文字列をそのままデータベースに保存すると、データベースの内容が漏れるとパスワードもそのまま漏れてしまうためです。ハッシュ化は暗号化のようなもので、見た目にはどのようなパスワードが設定されているかを分からないようにできます。

この方法には問題があり、場合によっては意外と簡単に解読できます。たとえば、誰にも推測されないつもりで、子どもの頃に飼っていたペットの名前をパスワードにしたとします。

「pochi」 → 07475af7ca64f9450efb2cfb1b1e9ba4

たとえば「pochi」という文字列を設定した場合はmd5関数により上記のように変換されてデータベースに保存されますが、この場合は専用の解読ツールを使わなくても誰でも簡単に解読できます。

【参考:技術評論社サイト記事】 なぜPHPアプリにセキュリティホールが多いのか?
「8文字程度のパスワードをmd5ハッシュ化した状態は平文とあまり変わりがありません」

この問題は、すでに何らかの方法で管理画面に不正にログインできることが前提です。MODXを管理するユーザのパスワードが何であるかを推測できてしまうことが問題と言えます。退職したスタッフなど、長い間使われていないアカウントがある場合は削除または休止に設定しましょう。社内で共有しているパソコンなども要注意です。

解析されたパスワードをYahooメールやGmail・Facebookなど他サービスでも使っている場合は、MODXの管理画面に侵入されてしまう危険とは別に、二次被害が拡大する可能性が高くなります。

今回実装された新しいパスワード管理方法

ソルト&ハッシュと呼ばれる手法を採用しました。入力されたパスワードに32文字のランダム文字列を追加し、これをハッシュ化します。これにより、単純なレインボーテーブル参照による解読はほぼ不可能になります。

さらにハッシュ化の方法として6種類のオプションを用意し(※グローバル設定参照)、サーバが対応している場合はストレッチングという手法を追加で用いることができます。

【参考:Gigazine記事】 「WindowsのパスワードはGPUを25個使えば約6分から6時間で突破が可能、毎秒3500億通りもの総当たりが可能な方法とは?」

高いスキルを持つクラッカーは、取得したデータを使って本番サイトへの侵入を試みるようなことはしません。オフラインで環境を作って、じっくり時間と手間をかけてパスワードの解析を行ないます。そのようなケースを想定する場合はストレッチングが有効です。

その他

気付いた点があればフォーラムまたは問い合わせフォームからフィードバックをお願いします。

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